下関の中心地にありながら、【レストラン高津】が佇むのは岬之町の小さな高台。かつて捕鯨会社だったという大正期築の洋館が舞台となります。扉をあければ、そこに広がるのは無機質な雰囲気が漂うライブキッチンとカウンター。そんな少し尖った空間にイノベーティブな料理が呼応します。シェフ・高津健一氏のつくる料理は、フレンチでもイタリアンでもない、曰く「食材の魅力を引き出す最短距離をとった料理」。低温調理のサワラは春菊のソースとジャガイモのピューレを合わせ、フォアグラは干し柿とともにどら焼き風の生地でサンドするなど、独創的なアイデアが光ります。気鋭のレストランにこれからも目が離せません。