創業は昭和24年で、その頃の焼鳥といえば豚モツが一般的でした。以来、実直に鮮度にこだわるもつ焼きを提供し続け、今や東京を代表するもつ焼きの老舗に。現在は三代目が店を仕切り、昔ながらのもつ焼きを守りつつ、和牛サーロインなども取り入れ、新たなメニュー開発にも意欲的。シロやガツ、こめかみ、脳みそなど、珍しい串焼が豊富に揃う理由は、毎日、豚を丸ごと25頭ほど仕入れるから。中でも、豚2頭でやっと1本になる上タンは小気味良い食感とタン本来の旨味が楽しめる逸品です。“上”に使うタンは日頃、動かさないため、柔らかく脂乗りも良い、のど元のわずかな部分。サクリと心地良い噛み応えの後で、甘い肉汁と脂がほとばしります。
創業からの技を継承しつつ、新たなもつ焼きも意欲的に開発する新宿の老舗