およそ四半世紀の間、多くの食通を唸らせてきたフレンチレストランが【北島亭】。オーナーシェフの北島素幸氏はいわば美味の求道者。20代後半で渡仏し、数々の名店で修業して得た感動と、文化としてあるフランス料理の実際を伝えるべく1990年に、開店しました。毎朝、築地に通って仕入れる鮮魚のほか、信頼する業者から厳選して集める肉や野菜など、食材選びは徹底。「自分にフィットしたものしか使いません」とシェフ。そうして生み出される料理はまさに王道の美味。盛り付けの美しさや奇抜さばかりを追い求めがちな、昨今のレストランと対極にある実直さにゲストも感動するのです。「本質を極めたい」とシェフ。その姿勢も清々しい名店です。