五つ星ホテルの巨大な厨房を率いていた宮慎太郎氏が、「生涯料理人でいたい」と、みずからの城として選んだのは、わずか12席、カウンターと個室が一つの、小さなレストランです。【アマラントス】、という名前には、きびしい修業時代を過ごしたあとに、永遠に花を咲かせたい、という願いから。自身としては13年間にわたってミシュランスターを獲得し続ける、宮氏が望んだのは、自分の目の届く小さい規模の店。その日の早朝に生産者とやりとりして仕入れた旬の食材を使った料理を、目の前にいるゲストに提供すること。料理人人生の集大成ともいえる店に。そんな宮氏の思いが込もっています。