パリで一ツ星を獲得した吉武広樹氏が、2018年12月、博多港のフェリー乗り場の目の前にオープンした【Restaurant Sola】。パリジャンの舌を唸らせてきた吉武氏の料理は、ここ福岡で新たなベクトルを示しています。それは「価値のないものに新たな価値を見出すこと」。たとえば、料理の火入れに使う薪。これは2017年に豪雨で甚大な被害に合った福岡県朝倉市から調達しているそうで、災害ゴミとして街に散乱する樹木に吉武氏は薪としての役割を見出したのだそう。高級な食材を使わず、あえてどこにでも手に入る身近な食材を使うのも吉武氏のスタイル。フランス時代から変わらない、自由度の高い料理はここ福岡でも健在です。