鮨職人だった父の姿を見て育ち、幼少の頃から鮨職人になることを決意していた店主の唐島 裕氏。「人生のすべてを鮨にかけています」という言葉通り、【鮨 唐島】には、唐島氏の鮨への哲学が見て取れます。たとえば、その静謐な空間。吉野檜の一枚板のカウンターに白と黒を基調とした空間は、余計なものを削ぎ落とした、まさに鮨と向き合えるつくり。鮨が美しく見えるよう、ダウンライトの位置、角度まで徹底されています。一方握りは、福岡、九州産を中心にネタを厳選。シャリは佐賀県産米を精米歩合まで指定して精白し、3種の酢を使って仕立てます。ネタは生のまま使わず、必ず仕事を施してから提供。研ぎ澄まされた鮨を堪能できる一軒です。