京都を代表する老舗料亭【瓢亭】など、数々の名店で修業の後、京都堺町に自身の店を独立させた鈴木健夫氏。自らの店ではジビエやフォアグラなど、京料理の型にはまらない食材で長きに渡り美食家を唸らせてきました。そんな鈴木氏が、自らが体調を壊したことをきっかけに店を移転し、スタイルを変えたのが現在の【縁】です。2008年にオープンした京都御苑近くの店は、鈴木氏が目が行き届く範囲の7席のみ。奇をてらわずにそのほとんどを、一から手づくりすることに心を砕きます。「自分に嘘をつかない料理」そう語る鈴木氏の料理は、一見シンプル。ただし、そのひとつひとつにこだわった食材の滋味が、多くのゲストに支持されています。