構造はイタリアンがベースですが、シェフ・高尾僚将氏が目指す世界は、既存の枠を飛び越えた新たな北海道料理の創出。北海道の食材を使用することはもちろん、アイヌ民族に伝わる食材や発酵の知恵も積極的に取り入れています。そのため、高尾氏は現在でも週に数回は山に分け入り、木の実をはじめとした素材を探して歩きます。高尾氏が話すのは聞き慣れぬ素材の名ばかりで、都心部や海外からのゲストを迎えても興味は尽きないことでしょう。そして、それを単なる個性の主張ではなく、誰もが直感的に美味しいと思える料理に仕立てる技こそが、ここ【TAKAO】の真骨頂。ウッディで温かみある店内とも相まって、多彩なシーンで利用できそうです。