銀座2丁目の路地裏、行灯の明かりを目印に階段を下りると、そこに広がるのは檜のカウンターと2つの個室からなる静謐な空間。洗練された設えは“銀座の割烹”と呼ぶに相応しい雰囲気ですが、ここの魅力は肩肘張らずに日本料理を楽しませてくれることにあります。カウンター越しに弾む店主・吉澤定久氏との会話、あるいは女将の気遣いあるサービス。そして、ゲストの緊張を解すおもてなしの精神は、何よりも料理の味を鮮明にするのです。全国から厳選した食材を使い、走り・旬・名残を描き出した季節感ある料理はコースで楽しめます。『かつおのわら焼き』は一年を通して楽しめる店の名物。これを目当てに訪れるリピーターも少なくありません。