末広町から徒歩1分、神田に凛と佇む瓦屋根の日本家屋。すき焼きの老舗【いし橋】は明治5年に肉屋直営店として創業。明治12年から、歴代の女将のみが割り下のレシピを受け継いでいます。1枚目の肉から〆の『おじや』まで、すき焼きは専属の仲居さんが調理。肉は直営の肉屋、料理は板前、調理は仲居さん。職人が持ち場に専念し、老舗の暖簾を守っています。秘伝の割り下と卵が際立たせる黒毛和牛のとろける旨みは出色。思わず生唾が湧く割り下の芳香の中、最高の美味しさを余すところなく堪能できます。「日本文化、純和風を感じてほしい」と語るのは5代目店主の石橋さん。店内の随所に日本の粋を感じられる【いし橋】で、すき焼きに惚れ直します。