かつては加賀藩の前田家に仕える「つば職人」だったことがその名の由来となった【つば甚】は、創業約270年になる、金沢で最も古い歴史を持つ老舗料亭です。その長い歴史のなかで育まれた様々な由緒はまさに老舗ならではのもの。伊藤博文がその眺めの素晴らしさを筆にとり、芥川龍之介などが接待を受けた「月の間」、横山大観の書が残る「梅の間」など、部屋ごとに異なる趣が楽しめるのもこの店の楽しみのひとつといえるでしょう。そんな空間で楽しめるのが、老舗伝統の料理。水溶き小麦粉で仕立てる『治部煮』、その独特の食感が特徴の『蓮蒸し』といった料理など、老舗に受け継がれる味を堪能できます。