「シャルキュトリ、ジビエ、内蔵料理が好きで得意」と言う石本省吾氏のスペシャリテは『猪と牛蒡のパテ・アン・クルート』。パイ生地で猪のパテを包み込んでいますが、猪の旨みがしっかり感じられるだけでなく、牛蒡も豊かに香る仕上がりに。イメージしたのは「素材の持ち味を引き出してから凝縮し、素材に戻すこと」。それを実践するため手間を惜しまず、素材同士の相性にも気を配るのは当然のことだといいます。ベースにはフランスの郷土料理があり、それを踏まえた上で千葉だからこそできる料理を創り出します。そのため、夏なら鮎など、使う食材も時季に応じて自由闊達。ハレの日はもちろん日常でも楽しめる一軒です。