店主の近藤博英氏は脱サラして飲食経営へと転身。平成13年5月、つけ麺とラーメンの店「ひまわり」をオープンした。自らを「料理人じゃない」と言い切る。しかし、自分の味覚を信じて作るつけ麺は好評を得た。さらに、素材の味で勝負できる焼肉に目を付け、夜の予約限定で受け付けるようになった。全国からA4クラス以上の牛肉を選りすぐり、冷凍は一切しない。その焼肉コースはメニューには載っていない。客が決めた予算に合わせて、その日、手に入る最高の肉を提供するオートクチュールだ。近藤氏は「テクニックに走らず、ただ正直においしいものを食べてもらいたい」という。自分のためだけのコース。これが食通の心を揺さぶる魅力であろう。