これぞ浪速割烹と言われる、大阪の老舗が法善寺横丁に暖簾を掲げる【喜川】です。「京の持ち味、浪速の喰い味」とよく使われる言い回しにあるように、京料理が素材の味を引き出すのに対し、浪速割烹は食べ手の味覚に合わせて柔軟に調整するのが真骨頂です。その際たる店が名店と謳われる、ここ【喜川】なのです。“始末の心”を大切に、食材を余すところ無く使い、さらに滋味を引き出す。2代目・上野修氏はさらにそこに自らが学んだフレンチの技法なども盛り込みます。食べておいしい。そのただひとつの答えのために、料理ジャンルを超え、美味を追求していきます。それこそが浪速割烹の名店と謳われる、所以なのかもしれません。