店主の苅部政一氏は、千葉県柏にある蕎麦の名店【竹やぶ】の出身。2011年に念願叶って神楽坂の路地裏に【かりべ】を構え、2019年には千歳烏山にその舞台を移しました。今も“旦那さん”と慕う阿部孝雄氏のもとで研鑽を積み、西洋アンティークの椅子などを設えた独特の空間演出などは、阿部氏から受けた影響の大きさが見て取れます。もちろん、それは蕎麦においても同様。新潟県と長野県から仕入れた玄蕎麦を自家製粉して打つ十割蕎麦は、蕎麦の香り、甘み、風味が高次元で融合した、まさに名店仕込の味わい。昼間から、丁寧につくられた蕎麦前、蕎麦とともにお酒が楽しめるのも、この店の大きな魅力の一つとなっています。