もっとも京都らしい風情を感じさせる四条花見小路より南へ二筋ほど。花街・祇園のお茶屋【福嶋】がはじめた割烹が【味ふくしま】です。端正な数寄屋造りの店内で供されるのは、京都の四季を感じさせるおまかせコース。春ならば藁で炙った『かつおのたたき』に、春のお椀である『白魚の玉締め』、京都の名産地からとれたてが運ばれる『たけのこの青海苔あんかけ』などが食膳を彩ります。オープン後、一年半でミシュランガイドで1つ星を獲得したのも、ひとえに妥協のない食材選びとそれを生かす技があってこそ。「旬を大切に」「極力手を加え過ぎずに」と若き料理人・辻義勝氏が繊細な味付けで京都の四季を表現します。