料理はコースのみ。旬の素材を使った7品が緩急をつけて登場します。「お客様が選択できない分、アラカルトではできない楽しみをご提案したい」と店主・今井良和氏。その言葉通り、一口にコースといっても、そこにはさまざまな工夫が凝らされています。たとえば『八寸』。盆の上に並ぶ小鉢は、食材も味付けも多種多様。この一品がいわば“小さなコース”といった様相になっているのです。あるいは炭火焼きには魚だけでなく地鶏なども登場。ときにはリエットやポタージュといった、和の枠を飛び越えた料理でゲストを驚かせることも。多彩な味わいの料理を少しずつ。コースにだけ許されるそんな魅力を、存分に堪能できる一軒です。