福岡にオープンしておよそ20年。【GEORGES MARCEAU】といえば、言わずと知れた福岡のフレンチを代表する名店です。しかし、20年経ってなお、シェフの小西晃治氏の料理に対する情熱は衰えることを知りません。それを象徴するのが、魚の仕入れ。週に3回ほど唐津から届く活魚は、シェフ自ら放血、神経締めといった処理を施します。ヒラメにカサゴ、時には15キロ以上にもなるクエといった魚が、ここでは寿司屋顔負けの熟成魚となっていくのです。そこに小西氏の熟練のフレンチの仕事が加わり、食材の滋味はこれでもかと引き出されていきます。料理に対する圧倒的熱量が、この店のひと皿ひと皿から伝わってくることでしょう。