全国の食通がこの店を訪れるために、静岡までやってくる名店。店主の岡田健一氏が焼く蒲焼は、関東風でも関西風でもない、独自の焼き方を追求します。脂を身の中で乳化させないために鰻は蒸さずに、およそ300度の炭火で焼き上げます。うちわで炭を扇がないのは、温度が上がり過ぎて、身が焦げてしまうのを避けるため。幾度となく鰻を裏返しながら焼くことで、身はふわっとしながら、皮目はバリッと焼き切った食感を生み出すのです。コースはその鰻をメインに、全国の名だたる食材が登場する岡田流のスタイル。築50年の建物を改装した情緒あふれる店内で未知なる食体験を楽しめます。