「福岡市中央区　草香江　和食」のグルメ・レストラン検索結果一覧

店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは、一枚板のカウンターと雲形の照明。余計なものを一切削ぎ落とした空間に、洗練された美意識と潔さが感じられます。店主は福岡屈指の名店【やま中】出身とあって、その腕前は折り紙付き。毎朝市場へ通って魚を目利きし、素材の持ち味を極限まで活かしきることに心血を注ぎます。ふっくら柔らかく炊き上げた『穴子』、巧みに包丁を入れて甘みを引き出した『ヤリイカ』など、丹念な仕事を施した鮨はどれも絶品。赤酢と米酢を配合したまろやかなシャリが、口の中でネタと見事に溶け合います。メニューはおまかせコースのみで、握りだけでなくつまみも秀逸。舌の肥えた食通をも唸らせる注目の一軒です。

夕暮れ、福岡市内の閑静な住宅街に佇む白いコックコート姿のシェフ。2023年6月にオープンした【Syn】のシェフ大野尚斗氏は、毎夕こうしてゲストを出迎えます。大野氏はこれから始まる「料理という旅」の案内人でもあるのです。案内されるのは、カウンター10席と個室6席の空間。特別にバターを塗ってエイジングしてもらった牛肉など、食材からこだわり、世界で学んだ調理法や味で独自の視点を加えます。大野氏が自らの旅の記憶を料理に落とし込み、その景色や見つけた物語を表現する4時間の食の旅。繊細な盛付けのみならず、コース構成や温度感にもこだわり抜いた「旅」をテーマにしたモダンフレンチ。他にない世界観を楽しみに訪れたいお店です。

クラシックフレンチを気負わずに、優しさ溢れるシェフとマダムが温かく出迎えてくれる【タタミゼ(Tatamiser)】。九州の秀逸な食材をふんだんに用いたスペシャリテが、素敵なひと時をおいしく彩ります。メニューは昼・夜共にコースのみ。『伊勢海老コース』や『牛ヒレコース』などメインディッシュが分かりやすく訪れる人の緊張をそっとほぐしてくれます。料理のペアリングにはマダムがセレクトするワインがオススメ。ボトルならば30種ほどから選べます。日本人のならではのフィルターを通しつくられるフレンチは、まさに「タタミゼ」の世界です。日本とフランスの文化が溶け合わさったシェフ渾身の一皿を大切な人とぜひ。

旬のメニューを気軽に楽しめる、カジュアルなスタイルの割烹。お一人様や接待、デートなど、場面を問わずに足を運べるお店です。店内はカウンター席を中心とした落ち着いた雰囲気。肩肘張らせぬ空間では、初来店時も気兼ねなく羽を伸ばせそうです。市場直送の鮮魚や野菜を使ったバラエティ豊かな一品料理は、いずれも経験豊富な料理人による自信作。割烹でありつつも、気さくに楽しめるラフなお店づくりを大切にしている点も、こちらのお店の魅力。料理のちょっとしたアレンジやメニュー外のリクエストにも、可能な限り応えたいとのこと。福岡市中央区の“行きつけ”に加えたくなる一軒です。

「蕎麦は水と蕎麦粉だけしか使いません。だからこそ水は重要なんです」と、この道31年の店主。十数年前から使っているのが、三瀬の生産物直売所『ロッジやまびこ』に湧く天然水だ。店主は、12週間に一度、水を汲みに行く。クセのないまろやかな硬水は、蕎麦をキュッと引き締める効果があるのだそう。おすすめは、蕎麦の実の芯の部分だけを用いた贅沢な『更科そば』。すっきりした喉越しが楽しめる、この時期ならではの逸品だ。チェイサーとして三瀬の水が添えられる日本酒は、常時30種類が揃う。