両国・北斎通りから一本、路地を入るとすぐに現れる小粋な店構え。暖簾をくぐり引き戸を開ければ、中は和の情緒とモダンが一体となる洗練された空間が広がります。店主・細川貴志さんは、とにかく自分がおいしいと思える物しか出さないという生粋の職人気質。日本全国から自身が納得できる蕎麦を玄蕎麦の状態で仕入れ、使う分だけ前日に皮むきしておきます。翌朝石臼挽きで製粉、つなぎを使わずに打ちます。蕎麦本来の味が楽しめる『せいろ』は、品のいい蕎麦の香りと、きりっとしたつゆがよく合い、なんとも瑞々しく爽やか。2枚目の蕎麦を注文すると、1枚目とは産地の違う蕎麦を提供するというのも蕎麦っ食いにはたまらない粋なはからいです。