名店ひしめく鮨激戦区・札幌の中でもひときわ異彩を放つのが【鮨菜 和喜智】です。店主の田村光明氏は、東京瀬田の【寿司久】を皮切りに江戸前鮨を学び、2003年に地元・札幌で独立。赤酢のシャリや炙りなど、流行りの握りはそれが本当に正しいのかを自問自答。流行に左右されずに研究を重ね独自の解釈を交えながら、握りを披露していきます。最近、氏が熱心なのが鮨の熟成です。塩や昆布、時間や季節を見極めながら、どう魚の魅力を引き出すかに注力しています。2007年の改装時には、おまかせ1本のコースに変更。ネタのグレードを上げた分、価格もアップ。しかしながら、この店の数カ月先まで埋まる予約を見れば、その人気は一目瞭然です。