「ミシュランガイド大阪」ではもはや三ツ星の常連となった【太庵】は、紛れもない大阪を代表する日本料理店のひとつ。しかし、その料理に桜の花や枝をあしらったり、貝殻の器を使ったり、過度な演出は一切ありません。「やり過ぎると、そちらばかりに集中し、味わうという行為がないがしろになるので」とは店主の高畑均氏。たとえば、八寸。決して派手さはないですが、帆立貝とフキノトウの佃煮も、花ワサビとうるいのおひたしも味わえば、誠実な美味しさとなって丁寧な仕事を感じることができます。また、ここでは日本酒だけでなく、豊富に揃うワインもぜひ。日本料理とのマリアージュは、【太庵】の魅力を深化させてくれることでしょう。